住宅ローンが一目瞭然
一九九九年の調査では、アメリカでの住宅の買い換えサイクルは平均で七年。
アメリカ人は、住宅を購入した時点から売却するときのことを考え、自らこまめに家の手入れなどをしているようですが、その仲介の流れは、日本の賃貸住宅の仲介とほぼ同じといっていいでしょう。
ちなみに、この一○年間で、アメリカでの住宅販売戸数(このうち八○%は中古住宅)は五○%も増加していますが、それを扱う会社やスタッフの数はあまり増えていません。
つまり、同じくらいの人数でこの需要増をカバーして、高い生産性を実現しているわけです。
このために業界をあげて取り組んだのが、マルチメディアの積極的な活用と、業務情報の業界標準化とそのネットワーク化でした。
前者については、もうあらためて説明する必要はないと思います。
一方、後者の改革の柱が、まさに売買や賃貸の「戸鍵の管理」だったのです。
この基本的なコンセプトは、物件と鍵をセットにして管理しようということです。
初期のシステムは、空き物件が発生すると、それを管理する仲介業者はキーボックスと呼ばれる鍵を入れる箱を建物のドアノブなどに固定し、その箱の中に鍵を納め、キーボックスにアクセスできる暗証番号を設定して、他の業者から照会があれば、その暗証番号を教えるというものでした。
こうすれば、わざわざ鍵の貸し借りに遠くまで足を運ぶことがなく、仲介業者も自社内で多くの鍵を管理する必要がありません。
キーボックス自体は非常に頑丈にできていて、物理的なセキュリティには問題がなかったのですが、鍵が見あたらなくなったとき、それをだれが持っているのかわかりません。
また、暗証番号を教えた相手がさらに違う業者にそれを教えて、オーナーの意向にそわない業者が仲介をしてしまう、といった事態も起こり得ます。
そこで、エレクトロニクス技術を応用して、このキーボックスの機能をさらに高めたのが、しています。
このシステムにおいて、「ロックキー」と呼ばれているのは、テレビのリモコン、もしくは電卓のような形をした「電子キー」です。
この中にはICチップが搭載されていて、一台ずつ固有の暗証番号が割り当てられるようになっており、その情報を管理センターで集中的に管理鍵のまったく新しい仲介マネジメントシステムアメリカの専門企業が開発した「ロックキー・ボックス」というシステムです。
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